2015年1月31日土曜日

メンテナンス②


(昨日の投稿の続きです)

五番町の家の玄関には靴を履く時腰かける小さなベンチを置いています。
この可愛らしい置き型ベンチ、住まいだしてからひとつ問題が浮かび上がりました・・・。

靴を履く時、人は前かがみにベンチに腰掛けます。
そうするとベンチが前に転んでしまうことがあるのです。
怪我をしてはいけないので急きょ転び止め対策を考えることに。

【条件】
①ベンチが転ばないようにすること
②完全に固定するのではなくいつでも簡単に動かせるようにすること(冷蔵庫など大きなものの搬入を考慮して)


考えた結果が昨日の角材+木ダボのパーツ。





まず、白いペンキで塗装してビスで壁に取付けます。






次にベンチの座面裏にφ11㎜の穴をドリルで開けます。


もうお分かりでしょうか。
壁に取り付けた転び止め桟の突起にベンチの穴を差込み固定するわけです。




住まい手さんにも座ってもらって、OK頂きました!

転び止め桟はベンチ座面の下にほぼ隠れてしまうので見た目も目立たずすっきり。
動かすときはベンチを持ち上げるだけです。


DIYはまだまだ勉強中。
イメージ通りうまくいくかドキドキでしたが思ったより上手にできてほっとしました。

ちょっとしたメンテナンス工事をささっと対応できるようになるのが目下の目標です。




2015年1月30日金曜日

メンテナンス①


昨春リフォームした「五番町の家」
住まい手さんからご相談いただいた問題を解決するためちょっとした部品を作製。
長さ75cmの角材にφ10㎜のチョボ(木ダボ)を2カ所セット。
さて、何に使うでしょーか?

2015年1月29日木曜日

天井裏ってどうなっている?②




じゃん!天井裏はこんな世界。家によって様々ですが今回は湿っぽさも、生き物の気配も無く、居心地は悪くなかったです。

写真はフラッシュをたいているので明るく感じますが実際はこれくらいの暗さ↓



暗くて狭いところが苦手な人はちょっとしんどいかもしれません(床下の調査の方がもっと過酷ですが)埃っぽいのでアレルギーのある人も大変ですね。


そしてこんな風に這いつくばりながら調査をします。
天井が抜けないよう体重をかける場所に注意しながら。
感電しないよう電気配線に注意しながら。

調査は梁のサイズを測ったり室内からは見えない柱や筋交いの位置を確認したり、雨漏り、白蟻の被害がないかチェックをします。


今回も何か所か雨漏り、水染みの跡がありました。



見える範囲での蟻害、腐れは無く含水率14.3%と比較的乾いていたので深刻な症状ではないように見受けられます。昔の雨漏りの跡でしょうか。
ただ、見えない壁の中を白蟻が食べていた!なんてこともあるので慎重な判断が必要です。











2015年1月28日水曜日

天井裏ってどうなっている?①


住宅医協会のお仕事で築48年 の住宅の詳細調査に参加してきました。

住宅改修をする前には建物の構造を把握し、劣化箇所を調べる必要があります。
体に悪いところがないか人間ドッグを受けるように住宅も隅々まで丸裸にして調べるわけです。

詳細調査は15人程度の人数で担当を分け一日かけて調査をします。
今回私の担当は「小屋裏」の調査。




押入れの天井を外し天井裏に潜り込んで調査!
さぁ中はどのようになっているのでしょう??(つづく)







2015年1月27日火曜日

しましま①

しましま設計室の「しま」は【始末がいい】【仕舞いがいい】というところから名づけています。身近な暮らしの中ではものの寿命を延ばすことが好きです。





例えば封筒の再利用。
2回使えて、受け取った人も少し楽しい気持ちになればとてもお得な気分です。



2015年1月26日月曜日

ロゴをつくろう



しましま設計室のロゴをつくりたいな、と前から考えています。
自分で考えてもいいのですが何か違う風をいれたいと思い大学時代の親友「みつるくん」にお願いすることにしました。
彼はデザインの仕事をしていたのですが突然方向転換をし、今は堺で「パンド・サンジュ」というパン屋さんをしています。考え方も独特でユーモアがあるのでどのようなロゴが出来上がるのか楽しみ。
写真はデザインのイメージを伝えるのに集めた「好き」と思うものたち。主に展覧会で求めた絵葉書が多いのですがこうしてみると「わたしの好み」が見えるような見えないような・・・。自分のことを客観的に見るのはとても難しい。

2015年1月13日火曜日

現場に居ること




暮らしの設計ツキノオト 船木さんが建坪7坪の小さな家をつくっているということで現場へお邪魔しました。船木さんは修行した事務所、Ms建築設計事務所時代の先輩です。

古い蔵のイメージに合わせ構造材と野地板を茶色に塗装するということで今回は塗装のお手伝いを。いつもお世話になりっぱなしなのでこんな時こそ労働で恩返し。

Ms時代、物件の床や外壁などはできる範囲でスタッフが塗装をしていました。現場に居ることが勉強。手を動かすことが勉強。それが師匠の教えだったのです。

黙々と一日梁や天井を塗りながら、納まりを見たり、7坪のスケール感を体感したり、船木さんと住まい手さんのお話を傍らで聞いたり、独り立ちした今だからこそ現場で学ぶことは大きかったように思います。




2015年1月11日日曜日

戸棚の上は



空き家になっていた祖父母の家を仕事場もしくは遊び場に使ってみたいと思っています。

「まずは掃除!」と戸棚の上を覗くとウン十年積もった埃が・・・こんなに真っ黒になった雑巾初めて見たかも。自分の設計では(なるべく)埃だまりは作らないぞ~。




2015年1月10日土曜日

えべっさん





近くに住んでいながら一度も行ったことのなかった西宮神社。
個人事業主になったことだし「えべっさん」デビューしてきました。
可愛らしい鯛みくじは末吉。

「身を慎んで時を待てば良い方向に向かいます」

とのこと。
なんだかいい感じではないですか?この一年も楽しみです。





2015年1月9日金曜日

マーマレード


秋のはじめにたくさん実をつけたスダチ。
穫っても穫っても実をつけ、お正月には完熟スダチが鈴なりに。
あんまりたくさん実をつけているので放っておくのが忍びなくマーマレードを作ることにしました。





柑橘類が好きだった祖父が植えた樹。
甘酸っぱいおじいちゃんからの贈り物をしばらく楽しもうと思います。





2015年1月8日木曜日

銈介の家


さて、もう少し芹沢銈介さんのおはなし。
芹沢銈介美術館のすぐ側に銈介さんの家の展示がされています(日祝のみ)




2間半×5間、2階建ての住宅はこれ以上ないくらいシンプルな間取りですが気持ちのいい空間でした。これも無くてはならぬものにそぎ落とした結果なのか?





現代の暮らしにだって当てはめることのできる明快なプラン。勉強になりました。




土間に飾ってあったお面たち。ユーモアがあって可愛らしかったな~。





2015年1月7日水曜日

文エガケ文ナキマデニ



芹沢銈介美術館のつづき。

訪れた日は銈介さんが師と仰いだ柳宗悦さんとの関係を取り上げた企画展をしていました。
宗悦さんは銈介さんの才能を高く評価し以下のような言葉を贈っています。


「文(あや)エガケ 文(あや)ナキマデニ」


文(あや)とは模様の事。
無くてはならないものに切り詰めてこそ味わいが溢れ出てくるもの。
それは文あって文無き境地なのである。

潔い大胆な構図の芹沢作品に染みわたっている思想のように感じ、
また建築も同じことが言えると思い印象に残った言葉です。


2015年1月6日火曜日

芹沢銈介美術館






関東からの帰り道、もう1軒美術館へ寄り道しました。
静岡市にある「芹沢銈介美術館」





ずっと訪ねたかったこの美術館。
設計は白井晟一さん、重厚な石張りの外壁に誘われてアプローチしていくのですが威圧感はなくとても上品。建物を低く抑え、屋根を見せないことで建物の存在感を消していることも好感が持てました。

内部は写真撮影禁止だったのですがとてもやさしい空間がひろがっていました。
芹沢銈介さんの作品と白井晟一さんの空間、「合うのかな?」と少し疑問を持ちながら尋ねましたがお互いを引き立てあっていてとても心地よかったです。

静岡に行くことがあればどうぞ立ち寄ってみてください。おすすめです。















あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

今年のお正月は関東にいました。スカイツリーより東京タワーの方がやっぱり好きかな。



東京に行くと面白そうな展覧会がたくさんやっていますよね。
今回は森美術館「リー・ミンウェイ」展へ。参加型の美術展とのこと。


持参した洋服を縫ってもらいながらアーティストと会話したり・・・



お手紙を書くブースがあったり・・・


こちらのお花は持ち帰っていいんです。その代わり、帰り道見知らぬ誰かにプレゼントしてください。という趣旨。

年の始まりからやさしい時間を過ごすことができました。