2016年7月20日水曜日

構造のチェック

棟が上がって屋根仕舞い中の八尾の現場。

先日、構造計算をお願いしたビオスの伊藤さんに現場を見て頂きました。





構造の方に現場チェックしてもらうのは初めて。

木造の2階建て住宅でも構造計算を専門家にお願いするの?
と、思う方もいれば、
どんな建物でも構造計算をしてもらうのは当たり前でしょ?

と、思う方もいらっしゃるでしょう。


建築基準法で定める木造2階建て住宅では

■ 耐力壁の計算

■耐力壁の配置バランスの検討

■柱頭柱脚の金物検討

を必要とします。

ここまでは資格を持つ設計士さんであれば計算することができます。


しかし、今回のM邸は長期優良住宅の認定を受けるため

これ以外に

■水平構面の検討

■接合部の検討

■基礎スラブの検討

■横架材の検討

を計算しなければいけません。


ここまでになるとかなりボリュームがあるのと、専門の計算ソフトが必要になります。


ですので、しましま設計室では

★長期優良住宅の認定申請を受ける場合

★複雑な形をしている場合

に構造家の方に検討をお願いしています。






丁寧に1箇所ずつチェックをされる伊藤さん。


これまで気付いていなかった事を指摘してもらったり、

ちょっとした疑問に答えてもらったり、

頭の中が整理されてとても良い時間でした。



構造家の方に家づくりに加わっていただくことは

費用が別途かかりますが

このように第3者の目でチェックしてもらったり

設計者ひとりの考え方だけでなく、

ふたりの考えを検討し結論を出すので

より安全な建物に近づくと思います。



これからは確認申請だけの建物も

構造の方に加わってもらった方がいいかな

と思った現場での時間でした。




2016年7月19日火曜日

金継ぎ


2月からはじめた金継ぎ。

ようやくふたつの器の修理が終わりました。






金はとてもお高いので「銀」で継いでいます。


ちょっとした欠けも直るとより愛着が増します。







ぐっと集中して作業する時間も好きです。

まだしばらく漆遊びにはまりそうです。



















2016年7月18日月曜日

モックアップ


浜松のA邸では8月末の竣工に向けて工事が進んでいます。

先月現場打合せへ行ったときは階段の打合せをしました。






この大きな吹抜けに鉄骨階段を据えます。

鉄骨階段、とひと言で言っても

様々なデザイン、作り方があります。



図面で意匠を確認していましたが

ちょっとした迷いがぬぐえず・・・

原寸の模型をつくることに。





厚さ9㎜のシナベニヤを30㎜幅に割り、材料を作製。

手のこで切ったのでガタガタなのはご愛敬(笑)

それを墨汁で着色し、

木工用ボンドで接着。






写真では見えないですが

下に敷いている紙に原寸の図面が印刷されています。

それをガイドに組み立てて。







完成!!!

ボンドだけじゃ無理かな?っと思いましたが

案外しっかりしています。



原寸で確認するとやはりとても分かりやすい。

ちょっとした手間ですが

こういったことがとても大切。




2016年7月16日土曜日

大工のたまご、実践の場へ


八尾の家の建て方でのこと。






今回は藏家さんにお願いし、非常勤で設計もろもろを教えている

大阪工業技術専門学校・大工技能学科の学生さんが見学に。

足場の外から見学、と思っていたのですが、


「せっかく来たんや、手伝ってけ!」


と現場の中へ入れていただきました。







まだプロでない彼らを現場に入れるのは

簡単な事ではありません。

乱暴なようで、しっかりと大工さんが見守っていてくれるからできること。



現場の方へ気を使いながら、

それでも建て方のあの雰囲気を

これから建築の世界へ踏み出す彼らに見てもらいたかったのです。








「仮筋違いの入れ方、教えてください!!」


とお願いしてレクチャー頂いているところ。


どうやら彼らなりに刺激を受けたよう。

よかった。


*****



面倒なお願いに快くOKくださった藏家の居藏さん、

丁寧に指導&フォローしてくださった大工さんには

本当に感謝申し上げます。






2016年7月15日金曜日

建て方


先週ですが、八尾の家の棟が上がりました。







道路(街並み)に対して控え目なボリュームを心がけた住宅です。





暑い中キビキビと快活に動き、
ちょっとしたアクシデントにも笑顔で対応してくださった
大工さん、監督さんに感謝。







小さな家ですが大きな吹き抜けを介し、
たての拡がりを感じる住まいになると思います。

さ、気を引き締めて後半戦も頑張ります!